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インフルエンザワクチン Q & A

Q. 新型コロナワクチンとそれ以外のワクチンは、同時に接種することはできますか。

A. 新型コロナウイルスワクチンとインフルエンザワクチンの同時接種は可能です。
 
新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンとの同時接種は可能です。
ただし、インフルエンザワクチン以外のワクチンは、新型コロナワクチンと同時に接種できません。
新型コロナウイルスワクチンの前後2週間をあけてください。

Q1. ワクチンは毎年接種したほうがよいですか?

A. 毎年、接種することが勧められます。
 
理由は2つです。
ひとつめの理由は、
季節性インフルエンザは、毎年少しずつ変化しています。
そのため、流行を予測して新しいワクチンが製造されます。
インフルエンザA型が2種類、B型が2種類含まれています。
ふたつめの理由は、
インフルエンザワクチンの有効性が持続する期間は約5か月とされています。

Q2. 用法と用量を教えてください。

A.
6か月以上、3歳未満の者は、
 0.25 mLを2回接種
 
3歳以上、13歳未満の者は、
 0.5mLを2回接種
 
13歳以上は、
 0.5mLを1回接種 します。
 
生後6か月未満の赤ちゃんには、
適応がありません。
ご家族の方が接種して、赤ちゃんを守ってあげましょう!
妊娠中の母親へインフルエンザワクチンを接種することで、妊娠中だけでなく、産んだお子さんにも効果的であるという報告もあります。
妊婦健診を受けている産婦人科でご相談してみましょう。

Q3. インフルエンザワクチンの有効性は?

A.
発病防止効果は、
小児で25〜60%、
成人で50〜60%
重症化や入院を避けることができるのは、70%といわれます。
 
50%の発病予防効果ときくと、
「半分しか効果がないから、接種しなくてもいい」と思う方がいます。
実際は、「発症する人の50%は発症予防する」効果です。
 
たとえば、50人ずつの2つのクラスで、
  1つのクラスは全員ワクチンを接種、
  もうひとつのクラスは全く接種しなかったとします。
 
ワクチンを接種しなかったクラスでは、
20人が発症したとすると、
接種したクラスでは、
発症する20人のうち、10人(50%)はインフルエンザを発症しなかったことをいいます。
 
インフルエンザワクチンの有効性は、様々な条件によって異なります。
完全な予防は難しいですが、重症化や死亡に対する予防効果が見込まれます。
 

Q4. インフルエンザワクチンの安全性(副反応)は?

2017年10月〜2018年4月までに推定で約5億回のインフルエンザワクチンの接種が行われたと推測され、
そのうち、医療機関からの副反応報告は、
246件(0.0005%)でした。
副反応の多くは、接種した局所の発赤、腫脹、痛みなどです。
全身反応としては、発熱、悪寒、頭痛、倦怠感、筋肉痛などがありますが、通常2〜3日中に消失します。

 
これまでにインフルエンザワクチンを接種して、強い副反応がでたことがある方は、事前にご相談ください。

アレルギーについては、「Q5. 卵アレルギーのある子どもに接種できますか?」をご参照ください。
 

Q5. 卵アレルギーのある子どもに接種できますか?

A.鶏卵を完全除去されているお子さんでなければ、基本的には問題ないと思います。
 
ワクチンの製造過程で増殖させるために鶏卵を使用します。
高度に精製されていますが、ごく微量の鶏卵由来の成分が含まれる可能性があります。
そのため、卵アレルギーがあるお子さんの場合、注意を要しますが、鶏卵を含む加工品や、料理のつなぎに使用されたものを食べているお子さんは問題ないと思います。

しかし、過去に以下の症状がある方はご相談ください。
・卵アレルギーで、アナフィラキシー症状を起こしたことがある人
 場合によっては、病院などにご紹介してから接種をお勧めすることもあります。
・インフルエンザワクチン接種で、重度のアレルギー症状を起こしたことがある人
 ワクチン接種をおすすめできません。 
 

Q6. 発熱したり病気になったあと、いつ接種できますか?

A. 病気の程度によって、目安となる期間が異なります。
 
1. 麻疹、あるいは
 その他の感染症(風疹、おたふくかぜ、水ぼうそうなど)で重症の場合
治ってから4周間後から

2.中等症の感染症
治ってから2周間後から


3. 軽症の感染症
治って、体調が回復していれば可能

 
4. なにか病気をお持ちの方

病状が安定していれば可能

その他、免疫を抑えるお薬や、病気の潜伏期間が考えられる場合など、
状況によって期間が変わるため、かかりつけの医師に相談しましょう

Q7. 手術前後にインフルエンザワクチンを接種できますか?

手術、全麻酔の前は、手術や麻酔の合併症との区別を考えて、
 手術前(麻酔前) 2日〜7日
 手術後(麻酔後) 7日 
あけるほうがよいでしょう。
手術をされる各施設によって基準があることも多いので、ご相談されてから接種しましょう。

Q8. ガンマグロブリン製剤の注射後、接種できますか?

A. インフルエンザワクチンは、期間をあけず接種できます。

お子さんの場合、川崎病や特発性血小板減少性紫斑病などで、ガンマグロブリン製剤の投与をうけることがあります。
麻しん・風しん混合(MR)ワクチンのような「生ワクチン」の場合、3か月〜6か月あけますが、
日本で使用されているインフルエンザワクチンは、「不活化ワクチン」なので問題ありません。
 
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