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熱中症

熱中症とは?

 
暑いときに、
(1)汗をかく→蒸発
(2)皮膚の末梢血管をひらいて外気にさらす→血液を冷やす
主にこのふたつで熱を逃がそうとします。
 
しかし、
気温が高い、湿度が高いと、汗がでずらい、血液が冷えないため、体の深部に熱がこもってしまい、汗とともに水分、塩分も喪失して悪循環となり、症状を起こすようになるのが熱中症です。

暑さ指数(WBGT)は気温だけじゃない!

暑さ指数(WBGT)は、「℃」で表しますが、
気温の効果 1
湿度の効果 7
輻射熱(照り返しや、室内にこもる熱など) 1
 
つまり、「湿度」が重要な指標になってきます。
気温がそれほど高くなくても、湿度が高いと
皮膚から熱を蒸発することができずに、体に熱がこもってしまいます。

日常や運動において、
 WBGTが28℃を超すと、熱中症の患者数が増加することが知られています。



今日の暑さ指数(WBGT)は? 環境省熱中症予防情報サイト
 

熱中症を起こす条件

暑い、湿度が高いだけではなく、いろいろな条件が重なって熱中症がおきます。

【環境】

・気温が高い ・日差しが強い ・湿度が高い 
・急に気温があがってきた(5月中旬〜)
・締め切った室内
・風が弱い
 

【行動】


・激しい運動、なれない運動
・長時間の屋外作業
・水分補給ができない状況
 

【からだ】

・乳幼児、高齢者
・肥満
・下痢している、体調が悪い
・慢性疾患(糖尿病などの持病)がある
・二日酔い
・寝不足や疲労
 



熱中症対策〜環境〜


【環境】
 ❖屋外
・ハンドタオルを濡らして、皮膚をさっとひと吹き! 気化熱で体温を逃がすようにしましょう
日陰などで定期的に休憩をとりましょう
帽子や風通しの良い涼しい服装をしましょう

 ❖室内
・エアコンの設定だけでは、実際の室内の温度は違うときもあります。
  
28℃設定ではなく、室内を28℃以下にコントロールしましょう。 
 熱がこもっているときや湿度が高い時など、エアコンの温度設定だけではうまくいきません。
 ・扇風機なども上手に利用しましょう。

熱中症対策〜行動〜


【行動】

・暑熱順化
本格的に暑くなる前に、
「ややきつい」と感じる30分程度の運動(ウォーキングなど)を継続して
汗をかいて、暑さになれましょう。2週間程度で体が暑さになれるといわれています。

 ・水分補給

 ❖運動、汗をかくとき
のどが乾く前に水分補給をしましょう。
 のどが渇いているときは、熱中症になりかけています。
塩分を適度に含んだ経口補水液(OS-1やポカリスエットなど)を補給しましょう
・塩飴なども有効に使いましょう。
ビールなどアルコールはダメです!
 あとで利尿作用があり、おしっこで出ていってしまいます。注意しましょう!
・朝起きたら、コップ1杯の水を補給しましょう
 寝ている間に、体はコップ1杯分の水分が汗としてでていきます。
 

 ❖室内、涼しいところのとき
涼しい環境下で汗をかかないときは、
 熱中症を気にしすぎて、塩分のをとりすぎには注意しましょう。
 事務仕事で汗をかかないようなときに、
  熱中症を心配しすぎて、スポーツ飲料のとりすぎ(糖分のとりすぎ)になりますので注意しましょう。 

・手を冷やす
運動のとき、暑さを感じるときなどに、手のひら(できれば肘まで)を冷やした水につけて、体の体温を下げましょう。

熱中症対策〜からだ〜

【からだ】
体調を整えましょう。 
 風邪をひいている、寝不足があるときは注意しましょう
・朝食をしっかりとりましょう。
 しっかりと睡眠をとり、朝食をしっかり食べて、1日のスタートをきりましょう。

赤ちゃん・子ども
 実は、大人よりも汗をかくのが下手。体温調節が未熟です。
 屋外では、ベビーカーなど、大人より地面に近く、地面の輻射熱(照り返し)の影響を受けやすい
 
 お子さんの顔が真っ赤になっているときはすでに熱中症 です。
 暑い日のお出かけや、チャイルドシート、ベビーカーなどの熱のこもった状態など、気がけておきましょう。

高齢者、慢性疾患(糖尿病など)
 脱水によるのどの渇きなどを感じにくくなっています。体温調整なども機能が低下していますので
 水分補給など、こまめに注意しましょう。

症状と対応

 



リンク集

・環境省 熱中症予防情報サイト
熱中症について、簡単な説明から、詳しい知識までわかりやすく解説してあります。
地域ごとの暑さ指数もわかります。
http://www.wbgt.env.go.jp/
 暑さ指数
http://www.wbgt.env.go.jp/wbgt_data.php

・大塚製薬「熱中症からカラダを守ろう」
 
・熱中症ゼロへ
https://www.netsuzero.jp/

・熱中症予防声かけプロジェクト
http://www.hitosuzumi.jp/
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